先週の公認カヌーコーチの実技講習において、カヌースプリントジュニア強化委員会委員長の尾野藤さんより、カナディアンのキャッチにおける始動のポイントを教わってまいりました。 さらに、ロンドンオリンピックで入賞された阪本さんが実技のデモンストレーションをしていただくという、なんとも豪華な講義でした。 まず、カナディアンのキャッチは「体で押す」という表現が最もわかりやすいと思いました。 「手で引く」という意識が強いとキャッチに強い力がかからず、パドルに力が加わっていないことを体感しました。 正しくは、骨盤での引きが大切であり、そのためには上の手と体を使って押しつつ、骨盤の引きを連動させることです。 そのための練習方法はで動画の通りです。
動画を切り出した写真で見ると、上が「引く意識で動く=押し手が抜ける」場合、下は「正しく押せている」の動きです。 パドルの位置を同じにした写真ですが、キャッチ動作(右がキャッチ、左がキャッチ後の引き、矢印の方向に引く動き)で下の手が上に浮いてしまっています。 正しく押せている場合は、下の手がイメージで言うと水中に押し込まれています。 この写真は、パドルの先を人の手で押さえた動画をキャプチャしているので差がわかりにくいですが、押さえのない水中の動きのでは相当大きくなると思います。 また、別の角度からのキャプチャです。 左が「引く意識で動く=押し手が抜ける」場合、右が「正しく押せている」場合です。 動画で尾野藤さんが「チーターのように」とコメントされていますが、右の画像はまさに骨盤の引きがキャッチと連動しています。さらに、下でパドルを押さえているとはっきりわかるのですが、明らかに力のかかり方が違います。 カヤック、カナディアンともに、キャッチ後の初動で骨盤を正しく動かし、パドルを水中へ押し込むようなイメージどう動作が重要です。